お気楽 末っ子くんと気苦労の絶えない先輩くん

えーと末っ子 猫くん…どうしたんですか？
首を引っ込めて…ちょっと窮屈じゃないですか？

「しずかにしてください」

静かに？
そんなに大声は出していないと思うのですが…
一体何をしているんです？

「かくれんぼちゅうです」

かくれんぼ？先輩猫くんとですか？
でも丸見えですよ…

「はしら のかげにかくれていますから」

柱の影…？
そんな細い柱に隠れている？

「ぼくはちいさいのでだいじょうぶです」

は、はあ…そうですか…
でそのかくれんぼの鬼さんは…

「…………」

あの、鬼さん…末っ子くんは見えていますよね…

「…まるみえ…」

そ、そうですよね…
流石に丸見えですよね…
じゃあ言ってあげた方がいいんじゃないですか？

「ほんにんは かくれているつもりなので…」

…気づいていないフリをしてあげているんですね。
末っ子くんに優しい先輩猫くん、お疲れ様です。

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「でも、すえっこ おおきいよね」

はい、とっても大きいです。